住居費を減らすために実家に住むっていうのもありですね。
両親との関係性がよければ、選択肢の一つにしても良いかもしれませんね。
- 実家生活のメリットとデメリット
両親と一緒に住むメリット
実家で両親と一緒に住むなら住居費は0円?
住居費の削減として、今のアパートから実家に引っ越すという手もあります。
両親が持ち家に住んでいる場合、住居費を払う必要はなくなります。
両親との話し合いは必要ですが、光熱費・食費+αを払うくらいで大丈夫なのではないでしょうか。
しかし、両親の家に住む場合、転職先を両親の自宅近くで探すことになります。
就職先の候補が狭められるので、自分がしたい仕事が見つからないかもしれません。
また親子と言えども、一緒に生活しているうちにストレスを感じるでしょう。
そういったストレスに対処していく覚悟が必要になってきます。
両親を自分の扶養家族にできる
今まで自分の扶養家族に両親を入れていなかった場合、同居することで両親を扶養家族にすることが出来ます。
一緒に住むことで、お給料に扶養手当や年末調整時に住民税・所得税の控除を受けられるメリットがあります。
両親と別で住んでいても自分の扶養家族に入れることは可能ですが、その場合は毎月一定の金額を両親に渡しているという証明が必要になります。
しかし、一緒に同じ家で暮らすようになるとそのような証明は必要なく、扶養家族として申請するだけで大丈夫です。
毎月1万円の扶養手当をもらえるようになる
両親を扶養家族にすることで、毎月の給料に扶養手当がつく可能性があります。
扶養手当は法定の制度ではなく、各企業が独自に設定している福利厚生の一環です。
そのため、支給の有無や金額、対象者は企業ごとに異なります。
民間企業(民間の病院)の場合、支給額の相場は親1人につき月額5,000円程度が一般的です。
なので両親がいる場合は月額5,000円×2人=1万円の扶養手当がもらえるようになります。
両親を扶養家族にすると約32万円/年 節税効果が見込める
扶養家族がいると、年末調整時に申請すると税金の控除を受けることができます。
大まかにですが、ざっくり以下の条件で計算してみましょう。
- 両親:80代、収入は年金のみ(多くても公的年金控除後、課税されない程度)
- 娘:50代、看護師として働いていて所得あり
- 同居開始
- 娘が両親を扶養に入れる(所得税・住民税で扶養控除の対象にする)
所得税の控除額(目安)
親を扶養家族に入れると、所得税の「扶養控除」で1人あたり58万円(※同居の特定扶養親族=70歳以上)所得控除されます。
親2人なので
→ 58万円 × 2人 = 116万円 の控除が受けられます。
控除の効果は、所得税率によって変わり、 仮に、娘の所得税率が20%とすると、
116万円 × 20% = 約23.2万円 が節税になります(所得税分だけで)。
住民税の控除額(目安)
住民税でも別に控除があり、1人あたり45万円控除されます。
なので、
45万円 × 2人 = 90万円控除されます。
住民税は10%前後なので、
90万円 × 10% = 約9万円節税になります。
■ 合計
所得税+住民税を合わせると、
23.2万円 + 9万円 = 約32万円/年 節税効果が見込めます。
項目 | 金額 |
---|---|
所得税節税額 | 約23.2万円 |
住民税節税額 | 約9万円 |
合計 | 約32万円 |
毎月の扶養手当や税金の控除を受けられるのは、大きなメリットです。
両親と同居するデメリット
プライバシーが侵害される
長年、両親と離れて一人気ままに過ごしていた人だったら、両親との新しい暮らしは、時として苦痛を感じるでしょう。
夜勤や早出、遅出と勤務が複雑な看護師だったらなおさら、自分のライフスタイルと両親の生活習慣の違いにストレスを感じることになります。
まるめの場合も、たまに実家に帰るだけでも親からの干渉があり、プライバシーがないなと感じています。
居間からまるめの所在を聞く会話が聞こえたり、時代劇の大きなテレビの音が聞こえてきたり・・・・、なかなかのストレスです。
なので、両親と同居することはかなりの覚悟が必要と思います。
今は関係性が良くても、そのうちにお互いストレスがたまり、摩擦が起きるかもしれません。
なのでまるめは、できれば両親との同居はせず、看護師寮での生活を続けて行きたいと思っています。
親の介護が必要になるかもしれない
80代の両親なので、今はしっかりしていてもそろそろ体の故障や認知力の低下が出てくると思います。
介護が必要な場合は、さらに負担が大きくなり、精神的なストレスが増すでしょう。
今までのように一人暮らしで、自由に過ごす時間は無くなると思います。
別居していれば、介護するにしても四六時中家にいるわけではないので、夜もゆっくり休め、ストレス軽減できるかもしれません。
しかし、これが同居となると介護もしつつ仕事もし、休息も同じ家で過ごさなくてはいけません。
とても休めそうな気がしないです・・・・。
経済的な負担が必要な場合もある
両親の年金や収入が少ない場合、生活支援が必要になることも考えられます。
現時点で両親たちで生活できているなら問題ないと思いますが、毎月かつかつで生活しているのであれば、自分の給料から生活費を工面する必要があります。
また持ち家と言えども、メンテナンスは必要です。
そんな時のために、費用を準備しておく必要があります。
まとめ:両親との同居はメリットも大きいが、デメリットもある
両親の持ち家に同居することで、住居費が抑えられ、さらに扶養手当や税の控除を受けられるメリットはありますが、反対にプライベートの時間が持ちにくくなり、ストレスが溜まるデメリットもあります。
特に、両親が高齢で健康状態が不安定な場合、介護や生活支援が必要になることも考慮しておく必要があります。
これらの点をしっかり考えて同居の決断をすることが大切です。
もし同居を始める場合、生活の調整や負担の分担について、あらかじめ両親としっかり話し合い、支え合う方法を決めることが重要です。