こまめに電気を消す以外に、電気代を減らせる方法はないですかね?
契約アンペアを減らして、省エネ製品を使用すると電気代は安くなるよ。
最近、電気代やガス代などの光熱費が上がってきて、毎月の支出が増えて困っている人も多いと思います。
光熱費を節約したいけれど、エアコンを我慢して熱中症になったり、家じゅうの電気をいちいち消して回るのは正直面倒……。
そんな中、まるめは「契約アンペアを下げること」と「省エネ家電に買い替えること」で、無理なく電気代の節約に成功しました。
電気のアンペアを下げて節約
電気の契約アンペア数を下げると、基本料金が安くなります。
たとえば、九州電力の「従量電灯B」プランでは、以下のように基本料金が設定されています。
契約アンペア | 基本料金(税込) |
---|---|
10A | 316.24円 |
15A | 474.36円 |
20A | 632.48円 |
30A | 948.72円 |
まるめは、契約アンペアを30Aから20Aに変更しました。
節約額のシミュレーションでどれくらい節約できたか見ていましょう。
節約額のシミュレーション
- 月額:948.72円 − 632.48円 = 316.24円の節約
- 年間:316.24円 × 12ヶ月 = 約3,794円の節約
- 10年間では:約37,940円の節約になります。
まさに「ちりも積もれば山となる」ですね。
アンペア数の目安と電化製品の関係
一人暮らしであれば、あまり大きな電化製品を同時に使わなければ、アンペア数を下げても問題ありません。
以下は、よく使われる電化製品と消費アンペアの目安(100Vの場合)です。
家電 | 消費電力の目安 | 使用アンペア(A) | 備考 |
冷蔵庫(小型) | 150W | 1.5A | 常時ON、 節電型が多い |
炊飯器(3合) | 700W | 7A | 炊飯時のみ使用 |
電子レンジ | 1,000W | 10A | 短時間の使用 |
ドライヤー(強) | 1,200W | 12A | 高出力で短時間 |
エアコン | 600〜1,000W | 6〜10A | 起動時は消費が 大きくなる |
洗濯機 | 500W | 5A | 脱水時に やや増える |
テレビ(液晶) | 100W | 1A | 長時間でも小電力 |
LED照明 | 100W | 1A | 消費は かなり少ない |
ノートPC | 50W | 0.5A | 微々たるもの |
電気ポット | 700〜1,000W | 7〜10A | 沸騰時がピーク |
掃除機 | 1,000W | 10A | 一時的な使用 |
同時に使う家電の例
例えば、次の家電を同時に使った場合の合計アンペアは以下の通りです。
- 照明:1A
- 冷蔵庫:1.5A
- エアコン:6〜10A
- 電子レンジ:10A
合計:約18.5〜22.5A
つまり、20A契約でもぎりぎり使える範囲です。
ただし、これを超えるとブレーカーが落ちてしまいます。
その場合は一部の家電を止めてからブレーカーを上げればOK。
慣れてくると、どの組み合わせがNGか分かってきます。
アンペア数の変更方法
契約アンペアを変更するには、電力会社に連絡して申し込みます。
まるめは電力会社に電話してアンペアを変更してもらいました。
手続きの流れ(九州電力の場合)
- 契約内容(現在のアンペア数など)を確認
- 電話またはWebサイトで申請
- Web:キレイライフプラス(会員サイト)から申込可
- 電話:0120-986-405(平日9:00〜17:00)
- スマートメーターが設置されていれば、工事不要で遠隔対応可能
- アンペアブレーカー式の家なら、無料で工事員が交換(ただし、1年間変更できない場合も)
省エネ家電で電気代を抑える
アンペア数の見直しに加えて、省エネタイプの家電を使うと、さらに電気代の節約が可能です。
家電 | 理由 | 年間の節約効果 |
冷蔵庫 | 24時間フル稼働 | 最大1万円以上の差 |
エアコン | 夏・冬に使用頻度高 | 月1,000円以上の差も |
洗濯機 | 特に乾燥機能付きは 消費大 | 年間5,000円程度の差 |
テレビ | 長時間視聴する人に効果 | 年間2,000円前後の差 |
照明(LED) | 白熱灯や蛍光灯から 変更で大きな効果 | 年間3,000円以上の差 |
省エネの製品は、省エネでないものに比べ購入時の値段が高いですが、電気代を考えるとトータルで安くなることがあります。
項目 | 省エネモデル(最新型) | 一般モデル(旧型) |
購入価格 | 約8万円 | 約6万円 |
年間電気代 | 約6,000円 | 約10,500円 |
10年間の電気代 | 6万円 | 10万5,000円 |
10年間の総コスト | 14万円 | 16万5,000円 |
10年使うと、省エネモデルの方が約2万5,000円安くなります。
買い替えのタイミングで省エネモデルを選べば、長い目で見てお得です。
まとめ
電気代の節約は、エアコンを我慢したり、電気をこまめに消す必要はありません。
- 契約アンペア数を見直して基本料金を下げる
- 家電を省エネタイプに切り替える
この2つの工夫で、快適な生活はそのままに、電気代を無理なく下げることができます。
まるめのように「仕組みで節約する方法」、あなたも取り入れてみませんか?