まるめさん。今手元に自由になるお金が500万円あるんですけど、この内、いくら投資に回したらいいですか?
投資を始める前に、「生活防衛費」として生活費の3~6か月分を確保しておく必要があるよ。
じゃ、100万円貯金しておきます。
残りの400万円はどうしたらいいですか?
投資の方法は人それぞれ。
まずは自分の精神が保てる金額から始めるのがおススメです。
一括投資で早く投資してしまった方がいいような気もするし、もし暴落するなら少づつ積立した方が良いかもしれないし・・・。
投資を始めるのって、なかなか難しいですね。
- 投資を始める前に「生活防衛費」を用意する必要があること
- 生活防衛費以外を「投資」と「貯蓄」に分けること
- 投資に回す金額は、自分の許容範囲で決めること
- 投資は出来るだけ早く、大きな金額で始めた方が将来資産が増えること
「生活防衛費」ってなに?
固定費の見直しをして、自分の資産がいくらあるか分かったあなたは、もう早く投資したくてうずうずしているかもしれません。
しかし投資を始める前に、まずは「生活防衛費」を確保する必要があります。
「生活防衛費」とは、もし病気で働けなくなったり、仕事を辞めた時のための生活費3~6ヶ月分のことです。
まずは資産の中から生活防衛費を確保し、貯金してください。
このお金は、本当に必要な危機的な時に使うものなので、むやみに引き出してはいけません。
生活防衛費を確保したあとは?
生活防衛費を確保出来たら、残りの資産のうちいくら投資に回すか決めていきます。
まるめは山崎元さんの「ほったらかし投資術」を参考にして投資しています。
山崎さんは、投資をするならインデックスの投資信託を、貯蓄するなら日本国債か貯金をおススメされています。
なので、投資額を決めたら全世界株のインデックスに投資することをおススメします。
インデックス投資は早く始めて長く続けることが大事なので、合理的に考えると一括投資がいいと言われています。
しかし、余剰資金の全てを一括投資するのはとっても勇気のいることです。
なので、始めは少額から投資してみて様子をみるとよいでしょう。
まるめも最初は怖くて、少額からしか始められませんでした。
しばらく自分が買った株の動きを見て、きっと大丈夫と納得してから投資額を増やしていきました。
投資を続けていく中で、株価が上がったり下がったりすることはありますが、10年後、20年後の長い期間で見ると、だいたい右肩上がりに株価は上がって行きます。
なので、今の株価よりも将来は上がっているはずと考えるて、株価の安い今のうちに一括投資した方が良いという考えになります。
なぜ一括投資が良いのか?例えば、手元に500万円ある場合

もしあなたが500万円の資産を持っていて、そのうちの100万円を生活防衛費として取り分けたとします。
残りの400万円は、当面使う予定のない資金です。
毎月の生活費は給料から出せるので、この400万円は生活費として使う予定もありません。
あなただったらこの余剰資金、いくら投資に回しますか?
毎年100万円積立と、400万円一括投資の比較
「ほったらかし投資術」では、「まとまった資金がある場合は一括投資が合理的になるケースが多い」と書かれています。
小さな資金を投資するより、大きな資金を投資する方が資産の増え方が大きいからです。
以下は、毎年100万円を4年間投資した場合と1年目に400万円を一括投資したときの比較例です。
年利5%増える計算をしてみました。
年数 | 毎年100万円積立 | 400万円一括投資 |
---|---|---|
1年目 | 1,000,000円 | 4,000,000円 |
2年目 | 2,050,000円 | 4,200,000円 |
3年目 | 3,152,500円 | 4,410,000円 |
4年目 | 4,310,125円 | 4,630,500円 |
注意:実際には株価の変動があるのでこの通りになるとは限りません。
同じ期間、同じ年利でも、初期投資額が多ければリターンは大きくなります。
4年後の資産を見ると、一括投資の方が積立投資よりも約32万円も多く増えています。
つまり投資できる資金があるなら、一括投資してできるだけ早く・長く投資する方が資産は大きくなるということです。
まるめは、将来的に株価は上がっていくと思っています。
投資を始めたころは少額から少しずつ始めましたが、株価の変動に慣れてからは一括投資をしてみました。
余剰資金、全て投資に回してもホントに大丈夫?

「ほったらかし投資術」では、資産を「無リスク資産」と「リスク資産」に分けることが書かれています。
「無リスク資産」であれば「変動金利型10年満期の日本国債」、「リスク資産」であれば「全世界株式インデックス・ファンド」をおススメされています。
「無リスク資産」と「リスク資産」の割合は、皆さんそれぞれの許容範囲で決めることになります。
一般的に年齢別で割合を考えると、50代の私たちは「リスク資産:無リスク資産」を1:1の割合で持つのが良いと言われています。
しかし山崎氏は「運用資金全額をリスク資産に回しても大丈夫なのではないか?」とも本に書かれていました。
できるだけ早く、そして長期間投資を続けることで、将来の資産を増やせる可能性が高くなるので、一括投資が最も効果的と言えます。
しかし、株価は変動するため、投資金額が元本割れするリスクもあるので注意が必要です。
そのとき、自分の心がそのショックに耐えられるかどうかが重要な問題です。
一時的に元本割れしても、「そのうち株価が上がるから大丈夫~」と思える人は一括投資したらいいですし、元本割れしたときに「あ~、この世の終わりだ~」と悲観して投資を辞めてしまいそうな人は積立投資がおススメです。
一時的に株価が下がった時はどう考える?
株価は日々変動するので、投資タイミングによって急に株価が暴落することもあります。
なので、一括投資した後に株価の暴落があると一時的に資産が減り精神的に落ち込むのは確かです。
例えば、今日100万円投資した株が、次の日に急な株価暴落で70万円に減ってしまうこともあるのです。
暴落するタイミングが分かれば、暴落した時に一括投資するのが一番良いと思いますが、そのタイミングは誰も分かりません。
「いつか暴落したときに投資しよう」と考えて、いつまでたっても投資が出来ずにいると、手元に資金を貯めこむだけで機会損失になります。

上の表の青いラインは、2020年~2024年の全世界株のチャートです。
もし、あなたが2020年のコロナ・ショック前に一括投資した場合、コロナ・ショックで一時的に資産は減りますが、その後の株価上昇で、長期で見ると資産が増えたことになります。
つまり、日々の株価の上がり下がりはありますが、長期でみると、株価は右肩上がりで上がっていくということです。
そう考えると、出来るだけ早く、そして出来るだけ多く投資をした方が良いと思いませんか?
もちろん、全額投資に回すかどうかは、みなさんそれぞれの許容範囲によるところですが、しばらく使用しない余剰資金があるなら、全て投資に回してみても良いのではないかと思います。
年間で使う旅行費や医療費などは前もって準備しています。
それ以外の余剰資金は、投資に回しても良いというのがまるめの考えです。
お金が必要になった時はどうする?
もし、すべての余剰資金をインデックス投資に回した後に、まとまったお金が必要になった場合は——
ためらわずに投資信託を解約して現金化すれば大丈夫です。
インデックス投資はいつでも解約できますし、現金化までにかかるのは数日程度。
もちろん、その時の株価によっては評価額が下がっているかもしれません。
でも、だからといって「いつか使うかもしれないお金」を長期間、貯金や国債に眠らせておくのは“機会損失”です。
使う予定のない余剰資金があるなら、できるだけ早く投資をスタートさせる。
それが将来の資産形成、そしてサイドFIREへの一歩につながると、まるめは考えています。
もし突発的に電化製品の買い替えが必要になった場合は、鬼のメンタルで株価が下がっていようとも、投資資金を解約して費用を捻出しようと思っています。
投資金額は”自分の気持ち”に合わせる
まるめも、最初から大胆に投資できたわけではありません。
頭では「機会損失を防ぐなら一括投資が正解」と分かっていても、気持ちが追いつかず、何度も迷いました。
実際、途中で大きな金額を投資したものの、暴落が怖くなって一度解約。
株価が上がってきたのでまた投資して……と、試行錯誤を繰り返しました。
でもある時、 「10年、15年後には今より株価が上がっているはず。だったら、できるだけ早く一括で投資した方が複利の効果が働く」 と心から思えるようになり、思い切って一括投資を実行しました。
投資金額をいくらにするかは、人それぞれ。
その時の自分の気持ちに合わせてください。
不安があるのに一括投資すると、まるめのように変な行動を起こすことになります。
しっかり考えて、自分の投資スタイルを決めて行きましょう。
今のまるめの投資スタイル
一括投資をしてからは、毎月の給料から生活費を引いた残りをコツコツ投資しています。
いわば、最初に一括投資 → 以後はドルコスト平均法で追加投資というスタイルです。
そして、こんな気づきもありました。
「最近、株価がじわじわ上がっている。ということは、毎月少しずつ高い値段で株を買っているかもしれない…?」
でも、10年・15年という長期目線で見れば、未来の株価よりも今の株価の方が安いはず。
だからこそ、早く始めて長く続けることが何より大切だと、今は心から思っています。
まとめ
将来、少しだけ働きながら自分らしく暮らす「サイドFIRE」を目指すなら、今ある資金をどう活かすかがカギになります。
生活防衛費を確保した上で、使う予定のないお金があるなら、そのまま眠らせておくのはもったいない。
投資に回すことで、複利の力を味方につけながら、将来の自由な暮らしに一歩近づくことができます。
もちろん最初は不安もありますが、大切なのは自分のペースで、でも確実に前に進むこと。
50代からでも決して遅くはありません。
“今のうちに始めておく”ことが、数年後の自分の安心に繋がっていくはずです。
サイドFIREという未来の選択肢を現実にするために、まるめは今日も一歩ずつ投資を続けています。
皆さんも一緒に、サイドFIRE目指して、コツコツ頑張っていきましょう!