自分の資産、いったいいくらあるのか分かりません。
一番手っ取り早い方法は、銀行口座を1つにまとめることだよ。
その他、こまごました資産は部屋を片付けながら探すしかないかな?
サイドFIREを目指すには、まず「自分の資産を正確に把握すること」が出発点です。
資産の全体像が見えなければ、「あといくら必要か」「いつFIREできるか」も分かりません。
とはいえ、銀行口座が複数あり、電子マネーやポイントもバラバラ……という方は多いのではないでしょうか。
実際、まるめも50歳になるまで、自分の資産がいくらあるのか分かっていませんでした。
でも大丈夫。
資産を“見える化”すれば、お金との向き合い方が変わります。
この記事では、サイドFIREの第一歩として、資産の整理方法や見落としがちな「隠れ資産」の見つけ方を、50代の方にも分かりやすく解説していきます。
資産ってそもそも何のこと?
資産というと、手元にあるお金や預貯金を思い浮かべますが、これだけが資産ではありません。
資産とは、かんたんに言うと「お金に換えることができる、自分が持っているすべての価値あるもの」のことです。
例えば、以下のような物があります。
【資産チェックリスト】
✅ 現金・預金(普通預金、定期預金)
✅ 証券口座の資産(投資信託・株・債券など)
✅ 年金保険・個人年金(解約返戻金など)
✅ 財形貯蓄・企業年金など職場に関連する資産
✅ 不動産(自宅、賃貸物件、土地など)
✅ 車・貴金属・ブランド品(売却できる価値があるもの)
✅ ポイ活・マイル・電子マネー(意外とバカにできない)
✅ その他:貸付金、退職金見込額 など
結構落としがちなのが、デパート友の会の商品券やポイントカード、お金になりそうな楽器や電化製品も資産となります。
こういった資産になるものを全て書き出し、自分の資産がいくらあるか知ることが大切です。
効率よく資産を把握する3つのステップ
ステップ1:銀行口座を1つにまとめる

サイドFIREを目指すと決めて、まるめが最初に取り組んだのは、バラバラに持っていた銀行口座をひとつにまとめることでした。
長年のあいだに、地方銀行やネット銀行など複数の口座を使い分けていたため、お金があちこちに分散し、自分がいまどれくらいの資産を持っているのか正直よく分からなかったのです。
口座をひとつにまとめるにあたって選んだのは、楽天銀行。
楽天銀行は楽天証券と連携できるので使い勝手がよく、普通預金の金利も他の銀行に比べて高めなのが魅力でした。
地方銀行や他のネット銀行の口座はすべて解約し、資金を楽天銀行に移しました。
正直、銀行口座をひとつひとつ解約する作業は少し面倒です。
でも、一度やってしまえば終わり。
これからの資産管理がぐっとラクになると思えば、やる価値は十分あります。
実際、解約手続きを進める中で、すっかり忘れていた通帳に40万円以上の残高が残っていたことがあり、自分でも驚きました。
だからこそ、使っていない口座や通帳はしっかり確認して、忘れているお金がないかチェックすることをおすすめします。
お金の流れがシンプルになると、資産の管理もしやすくなり、サイドFIREの準備も着実に進みます。
まずは銀行口座の整理から始めてみてはいかがでしょうか。
ステップ2:預金以外のお金になるものを整理する
商品券、クオカード、ポイントなど

預金以外にも、お金と同じように使えるものを整理してみましょう。
例えば、使っていない商品券やクオカード、ドルやユーロなどの外貨、クレジットカードのポイント、スーパーやデパートのプリペイドカード、交通系ICカードなどです。
こうした“隠れ資産”は、種類が多すぎると管理が面倒になってしまいます。
そこで、商品券やクオカードは早めに食費や日用品に消費し、不要なクレジットカードのポントは早く消費して解約することをおススメします。
使わなくなったブランド品、貴金属、楽器など

他にも、貴金属、ブランド品、楽器、車なども資産になります。
もう使わなくなったものは、「いつか使うかも…」と取っておいても、結局使わないまま眠ってしまうことが多いですよね。
思い切って手放して現金に換えれば、そのお金を投資資金に回すことができます。
私たちはもう50代、将来のことを考えるとものは少ない方が生活しやすいです。
ものを減らすことで管理もラクになり、心も軽くなります。
売って得たお金は、ちょっとした額でも積み重ねれば立派な投資の種になります。
これからの資産を少しでも増やすために、「使わないものは現金化」して未来に回していきましょう。
ステップ3:サイドFIREに向けて、資産の働かせ方を考える
ステップ1と2で、自分がどれだけの資産を持っているかをしっかり把握できたら、次は「そのお金をどう活かしていくか」を考えるステップです。
サイドFIREを目指すなら、ただ預金しているだけでは不十分です。
将来サイドFIREするためには、「お金にも働いてもらう」ことが大切になります。
まずは、資産の目的を分けて考えるところから始めましょう。
すぐ使うお金(生活費・生活防衛資金)
最低でも3~6ヶ月の生活費を現金で確保しておくと、何があっても慌てずに済みます。
これを「生活防衛費」といいます。
このお金はリストラや病気で働けなくなった時に使うお金なので、必ず預金で確保しておきましょう。
まるめの場合、生活費10万円以下なので30~60万円が生活防衛費になります。
近い将来使うお金(車の買い替え、医療費など)
2〜5年以内に使う予定があるお金は、元本保証のある定期預金や個人向け国債など安全性を重視して管理するのが一般的です。
なぜなら株式で資産運用していると、時として株価が下落することがあるからです。
使いたい時にお金が減っていては買いたいものを買うことができません。
なので、数年後に使う予定の資金は資産が減る心配のない預金や国債で貯めておく方がいいです。
まるめは4年後に車の買い替え予定があります。
本来であればその費用を定期預金や国債で管理する必要がありますが、早くサイドFIREしたいので、生活防衛費以外は全てインデックス投資しています。
なので4年後に株価が下がっていた場合は、車の買い替えを諦めるか、鬼のメンタルで躊躇なく投資資金を取り崩していくかのどちらかと考えています。
長期で育てるお金(FIRE資金)
10年、20年後のための資産は、全世界株などのインデックスに投資し、自分に合ったリスクでコツコツ育てていきましょう。
まるめ自身も最初は投資に不安があり、「余裕資金を少しずつ運用する」と決めていましたが、投資を1年続け投資の怖さが薄れた後は、思い切って生活防衛費以外をインデックス投資に投入してみました。
これは、かなりリスクを取った投資方法なので、みなさんは自分の許容範囲で投資をしてください。
まるめの投資方法については「余剰資金、あなたならいくら投資する?」を参照してください。
まとめ
投資を始める前に行うのは、自分の資産の見える化です。
自分の資産を把握すると、将来のためにどれくらい資産が必要か、資産を貯めるのにどれくらい期間がかかるかが分かるようになります。
資産の働かせ方は、3~6ヶ月の生活防衛費を確保した残りの余剰金を、自分の許容範囲内で国債やインデックス投資で運用していくことです。
こうしてお金を「使う・守る・育てる」に分けて設計することで、サイドFIREに向けて具体的な道筋が見えてきます。
焦らず、無理せず、自分のペースでお金の流れを整えていきましょう。