シェアハウスは50代でも入居できる?独身女性の老後の住まい

「このまま一人で年を取っていって、大丈夫かな」
50代になって、ふとそう思うことはありませんか。
私もそうです。独身で、この先も一人。老後の住まいをどうするか、そろそろ本気で考えないといけない時期に来ました。
老人ホームに入るには早すぎる。でも、このまま一人暮らしを続けるのは、少し心細い。
その中間にある選択肢が、シェアハウスです。
「シェアハウスって、学生とか若者が住むところでしょ?」
私も長いことそう思っていました。でも調べてみると、事情はずいぶん変わっていました。
- シェアハウスに年齢制限はあるのか、50代でも入居できるのか
- データと運営会社の回答から見る、入居者の年齢層のリアル
- 50代独身女性にとってのメリット5つ・デメリット3つ
- 失敗しない物件の選び方4つ
- 老後の住まいとして、どこまで現実的か
結論|50代でもシェアハウスには入居できる
先に答えを書きます。
50代でも入居できる物件は、確かにあります。
シェアハウスに法律上の年齢制限はありません。
運営会社が独自に「〇歳まで」と決めている物件はありますが、逆に年齢で線を引いていない物件も、ミドルシニアを歓迎している物件もあります。
つまり「50代だから無理」ではなく、「50代を受け入れている物件を選べるかどうか」の問題です。
ここから、その根拠を具体的に見ていきます。
データで見る|シェアハウスは「若者の住まい」ではなくなってきている
「シェアハウスは若い人が住むところ」というイメージ、ありますよね。
でも実際のところ、住人の年齢層は年々上がっています。
2013年公開データ|20代前半が9%減り、30〜40代が8%増えた
シェアハウス専門サイトのひつじ不動産が2013年に公開した統計レポートに、こんな記述があります。
3年間で20代前半の層が9%縮小し、代わりに30〜40代の層が合計で8%拡大した、というもの。入居者の平均年齢も、2007年の27.7歳から2012年には28.9歳へと上がっています。
出典:ひつじ不動産「100,000 THANKS REPORT」
10年以上前の時点で、すでに「若者だけの住まい」ではなくなり始めていたということです。
実例|50代・60代が「シェアハウスリーダー」として活躍している物件
もっと具体的な話もあります。
ひつじ不動産では物件ごとに「よくある質問」のページがあり、運営会社が入居者の男女比や年齢層を直接答えてくれています。
横浜市の「サングレージュSS」というシェアハウスでは、2025年9月に運営会社がこう回答していました。
- 男女比は3対7で、女性のほうが多い
- 20代は少なく、30代が中心
- 40代・50代・60代も、シェアハウスリーダーとして活躍している

えっ、50代がリーダーなんですか?肩身が狭いどころか、頼りにされてるってことですよね。

そうなの。私も最初に読んだとき驚いた。
若い人ばかりの中で小さくなってるイメージだったけど、
実際は「落ち着いた大人がいてくれて助かる」という物件もあるんだよね。
同じページで「どのような方に向いていないと考えていますか」という質問に対して、運営会社は年齢や性別ではなく、他の入居者とコミュニケーションが取れるかどうかを基準として挙げていました。
向き不向きを、年齢では判断していないということです。
暮らしぶりについても、運営会社は「入居者の年齢層が高いぶん、落ち着いた方が多い」と説明しています。交流会は年に数回で、毎日リビングで宴会を望む方には向かないそうです。
シェアハウス=毎晩わいわい、というイメージとは、だいぶ違いますよね。
ただし、これは物件ごとにまったく違います
大事なのは、この数字が「シェアハウス全体の平均」ではないということ。
別の物件のQ&Aを見ると、答えは全然違います。20代中心のところもあれば、結婚を機に退居する人が多いところもある。
つまり、気になる物件のQ&Aを一つひとつ読むのが一番確実です。
見学に行く前に、ネットで「自分が浮かないか」をある程度たしかめられる。これは知っておいて損のない探し方だと思います。
共同生活のリアル|看護師寮とホームステイで分かったこと

まるめさんはシェアハウスに住んだことはありますか?

シェアハウスには住んだことはないけど、共同風呂・共同トイレの看護師寮と、海外でのホームステイは経験しているよ。

共同生活ってどんな感じですか?窮屈じゃないですか?

思っているほど窮屈じゃないよ。「一人すぎず、近すぎない距離感」が心地よかったな。
私はシェアハウスそのものに住んだことはありません。
でも「他人と生活空間を共有する暮らし」は経験しています。看護学生時代の寮と、海外でのホームステイです。
寮は風呂もトイレも共同でした。順番待ちも、洗面所での鉢合わせも日常です。それでも、しんどいと思った記憶はほとんどありません。
ホームステイでは6畳ほどの個室に住み、家賃に光熱費も食事代も込みでした。ホストマザーが「今日はどうだった?」と声をかけてくれるだけで、知らない土地でも安心できたのを覚えています。
一人の時間はちゃんとある。でも、完全な孤独でもない。
二つの経験に共通していたのは、その距離感の心地よさでした。人と住むことは、思っているほど窮屈ではないんです。
50代の一人暮らしで、不安になる3つのこと
50代で一人暮らしを続けることを考えたとき、正直に不安になることがいくつかあります。
- このまま一人で年を重ねて、孤独にならないか
- 何かあったとき(体調不良・防犯面)に、気づいてくれる人がいるか
- 老後、今の住居費のままで年金生活が回るのか
シェアハウスは、この3つのうち1と2に直接効きます。3についても、住居費を下げられる分だけ余裕は生まれます。
ただし、介護が必要になったあとの住まいとしては別の備えが要ります。そこは後半で正直に書きます。
ではまず、シェアハウスに住むことで何が変わるのか。順番に見ていきます。
50代独身女性がシェアハウスに住む5つのメリット
① 固定費が「込み」で下がる → 将来の選択肢が増える
正直に書くと、家賃そのものが劇的に安くなるわけではありません。
横浜市の公式サイトによると、単身者向け(1R〜1K)の家賃相場は、区によって5万円台から7万円台。前の章で見たシェアハウスは、月4万〜6万円ほどでした。
出典:横浜移住サイト「家賃相場と住まいの支援」
家賃だけなら、ほぼ互角なんです。
差が出るのは、そこに乗ってくる固定費のほう。
一般の賃貸は、家賃に光熱費とネット代が別でかかります。家具も家電も自分で買う。シェアハウスは、その多くが1つの金額に含まれています。
光熱費とネット代で月1万5千円かかっているなら、その分がまるごと浮く計算です。年間で18万円。
この差額を積み立て投資に回し続けたら、10年後に何が変わると思いますか?
サイドFIREして「週3日勤務」にする、という選択への距離が、着実に縮まります。
住居費は固定費の中で最大の項目。ここを見直さずに節約しようとしても、限界があります。
※横浜市の例です。家賃相場の低い地域では、差はもっと小さくなります。
② 初期費用がほぼかからない → 引っ越しのハードルが下がる

シェアハウスは家具・家電付きが基本です。
通常の賃貸で一人暮らしを始めると、敷金・礼金に加えて家具家電の購入費がかかり、合計で数十万円になることも珍しくありません。
でもシェアハウスなら、契約金とデポジット(保証金)、初月の家賃程度で入居できるケースが多くあります。
住み替えのハードルが下がるので、環境を変えたくなったときに動きやすくなります。
③ 孤独感が和らぐ → 「誰もいない部屋」に帰らなくて済む

疲れて帰ったとき、誰もいない部屋の静けさ。慣れているようで、ふとしんどくなる日がありませんか。
シェアハウスなら、帰れば誰かがいます。
話しかけなくていい。ただ「人の気配がある」だけで、一日の終わりの疲れが少しやわらぎます。
職場と家の往復だけにならない。それだけで、気持ちの逃げ場が増えます。一人暮らしが長い50代なら、なおさらこの効果を実感しやすいはずです。
④ 防犯面で安心 → 女性の一人暮らしのリスクを下げられる
女性の一人暮らしには、防犯リスクがつきまといます。
シェアハウスは誰かが在宅していることが多く、帰りが遅くなる日でも心理的な安心感があります。
玄関のオートロックや、個室ごとのセキュリティコードを備えた物件もあります。同じ家賃帯の一人暮らし向けアパートより、設備が整っていることも珍しくありません。
管理人が常駐している物件なら、なおさらです。
⑤ 身軽に暮らす練習になる → 将来の自由度が上がる
物を増やさない暮らしを続けると、「引っ越しが怖くなくなる」という変化が起きます。
将来、地方に住んでみたい。実家の近くに戻りたい。友人と一緒に住んでみたい。
そういう「暮らしの実験」をしやすくなるのも、身軽な住まいの大きな強みです。
50代がシェアハウスで後悔しやすい3つのこと

50代でシェアハウスって、正直ちょっとハードル高くないですか?周りが若い人ばかりだったら気まずそう…

そう思うよね。でも実は「ミドルシニア歓迎」「社会人限定」の物件もあるの。20代向けの物件を選ぶから気まずくなるだけで、住人の年齢層が近い物件を選べば、その心配はかなり減らせるよ。
① 若者中心の物件では、生活リズムが合わない
20〜30代中心の物件は、深夜まで騒がしかったり、共用スペースの使い方が雑だったりすることもあります。
社会人限定・女性専用・ミドルシニア歓迎の物件を選ぶことが重要です。
② プライベートの確保が難しい場合も
ゆっくり眠りたいときに共用スペースが騒がしいと、それだけでストレスになります。
個室の防音性と、住人の生活リズムは必ず事前に確認しましょう。
③ 長期的な住まいとしては不向きな場合も
シェアハウスは「自立して生活できること」が前提の住まいです。
病気や介護が必要な状態になったとき、対応が難しいケースがあります。
ライフステージの変化に合わせて住み替えることを前提に考えておきましょう。ここは、シェアハウスだけでは埋められない部分です。
50代の物件選び|失敗しない4つのポイント
① 専門サイトで探す
一般の賃貸サイトよりも、シェアハウス専門サイトのほうが条件に合う物件を見つけやすいです。
まずはこの2つを見てみてください。
- ひつじ不動産:日本最大級のシェアハウス専門サイト。物件ごとのQ&Aが充実していて、年齢層を事前に確認しやすい
- オークハウス:物件数が多く、共益費込みの表示で分かりやすい。女性専用物件も掲載
\まずは雰囲気を知るところから/
② 検索ワードを工夫する
物件名だけで探すと、20代向けの物件がずらりと並んでしまいます。
こんなふうに、条件をひとつ足してみてください。
- 「女性専用 シェアハウス ○○(勤務先の最寄り駅)」
- 「社会人限定 シェアハウス 静か」
- 「大人のシェアハウス 個室 鍵付き」
「学生歓迎」「若者向け」と書いてある物件は、最初から外して大丈夫です。
③ 見学・体験入居で必ず確認する
写真だけでは分からないことがあります。実際に足を運んで、この5つを見てきてください。
- 住人の雰囲気と年齢層
- 夜間の静かさ(できれば夜に見学する)
- 個室の防音性と鍵の有無
- 共用スペースの清潔感
- 管理人の有無と、対応の速さ
最近は1泊〜数日の体験入居ができる物件もあります。迷ったら、泊まってみるのが確実です。
④ SNSやブログで体験談を探す
実際に住んでいる人のブログやYouTubeは、非常に参考になります。
入居者同士の関係性、騒音やトラブルの実態など、公式サイトには載らない情報が、見学前の判断材料になります。
浮いた住居費を、老後資金に変える

シェアハウスで浮いたお金って、どう使うのがいいですか?

貯金だけはもったいないよ。まず緊急予備費(生活費3〜6か月分)を先に貯めること。それが貯まったら、自分への投資とインデックス投資の2つに分けるのが、私のやり方かな。
住居費を下げること自体がゴールではありません。
浮いたお金を何に変えるかで、10年後がまったく違ってきます。
私自身、看護師寮時代に住居費を下げて浮いたお金を、海外旅行や留学に使っていました。あのときの経験が、いまの働き方の土台になっています。
\その体験談はこちら/
まるめからのひとこと
「シェアハウスは若者のもの」という思い込みで、検討すらしていない人が多いと思います。
でも私が伝えたいのは、住居費を下げることが、これからの働き方の自由につながるということ。
身軽に動けるなら、選べる仕事も、住める場所も広がります。
50代から始めても、遅すぎることはありません。むしろ「これからの住まい」を考え始めるタイミングだからこそ、今の暮らしを見直すいい機会になります。
実は私、共同生活は割と好きなんです。
看護師寮での相部屋も、海外でのホームステイも、振り返ると楽しい思い出ばかり。だからいつかシェアハウスに住んでみたい、という思いがあります。
そのときは、海外の方も一緒に住んでいるシェアハウスがいいな。英会話を楽しみながら暮らせたら、それだけで毎日が豊かになりそうです。
「住まい」って、節約の手段だけじゃなくて、人生を豊かにする選択でもあるんですよね。
まずは物件を眺めてみるだけでOK。どんな選択肢があるか知るだけで、視野が広がりますよ。
\どんな家があるか、のぞいてみる/
まとめ
- シェアハウスに法律上の年齢制限はなく、50代でも入居できる物件はある
- 入居者の年齢層は年々上がっていて、50代・60代が中心的な役割を担う物件もある
- ただし年齢層は物件ごとに大きく違うので、物件のQ&Aを事前に読むのが一番確実
- 家賃そのものは大差なくても、光熱費・ネット代・家具家電が込みになる分で固定費が下がる
- 初期費用が少ないので、引っ越しや働き方を変えるハードルが下がる
- 人の気配がある安心感は、一人の時間が長い人ほど効いてくる
- ただし介護が必要になったときの備えは、別で考える必要がある
- 浮いたお金は、まず緊急予備費。その次に自分への投資とインデックス投資へ
\ほかの住まい方も気になる方へ/
\誰かと住む、もうひとつの方法/










