「退職したい。でも、いつ職場に言えばいいんだろう」

「引き止められたら、どうしよう」

そう思ったまま、言い出せずに何か月も過ぎていませんか。

私も同じでした。40歳を前に総合病院を辞めたとき、伝えるタイミングをずいぶん迷いました。

この記事では、退職を伝えるベストなタイミング、引き止められたときの対処法、辞める前にやっておく準備、そして退職後の健康保険と雇用保険まで、実体験をもとに書きます。

遠回りして気づいたことなので、同じ回り道をせずに済むよう、順番だけでも持って帰ってください。

はるな

退職って、いつ頃職場に伝えればいいんですか?

まるめ

早めにはっきり伝えることが大事だよ。
あいまいな言い方をすると、引き止められてずるずる長引くから。

はるな

引き止められたらどうすればいいですか?

まるめ

強い意志を持って臨むこと。
「〇月末で退職します」とはっきり言わないと、なかなか辞められないよ。

この記事でわかること
  • 退職はいつ職場に伝えるべきか
  • 引き止めへの対処法
  • 同僚にはいつ伝えるべきか
  • 辞める前にやっておくこと4つ
  • 健康保険は任意継続と国民健康保険、どちらがいいか
  • 雇用保険について知っておくこと

【結論】看護師が辞める時期は「3か月前」に伝える

結論から言うと、退職を伝えるのは遅くとも3か月前が目安です。

大きな病院や人手不足の職場なら、半年前を見ておくとトラブルになりにくいです。

法律上は2週間前でも辞められます(民法第627条第1項)。

でも看護師の現場では、それだけでは現実的ではありません。

シフトの調整、後任の確保、引き継ぎの準備。これらを考えると、早めに伝えることが職場への最低限の配慮だと思います。

私が総合病院を辞めたのは、40歳を前にした頃でした。そのときは3か月前に伝えました。

そして今の職場では、半年前には教えてほしいと言われています。

職場の規模や人員状況によって、こんなに違います。

まずは自分の職場の就業規則を確認して、そこに書かれた期間より少し早めに動く。これが一番安全です。

退職を伝えるときは時期をはっきり言う

退職を伝えるときに一番大事なのは、辞める時期をはっきり言うことです。

「そろそろ辞めようかと思って…」というあいまいな言い方は、上司が一番嫌がります。

あいまいなまま伝えると、「もう少し待って」「次の人が決まるまで」とずるずる引き延ばされます。

「〇月末で退職します」と明確に伝えること。

これが引き止めを最小限にする、一番の方法だと思います。

また、退職を伝える相手は必ず直属の上司から。

同僚に先に話してしまうと、上司との関係が気まずくなることがあります。

引き止めには強い意志で臨む

30歳のとき、一度引き止められて残りました

実は私、30歳のときにも同じ総合病院を辞めようと思っていました。

でも当時の総婦長に説得されて、残ることを選びました。

それから約10年、同じ病院で働き続けました。

残ったあと、環境が良くなったわけではありません。

毎日の無料残業は変わらず、有給もほとんど取れない生活が続きました。

今思えば、あのときに辞めて、もっといい環境の病院に就職していればよかったと思います。

引き止められて残るというのは、「今の環境がこのまま続く」を選ぶことです。

いま引き止められて迷っている人は、「残ったら本当に環境が変わるのか」をよく考えてみてください。変わらないなら、10年後も同じです。

2度目の退職では流されなかった

それから10年経って、私はもう一度「辞めます」と伝えました。

このときも、何度も引き止められました。

「何が不満なの?」「部署を変えるから」と言われました。

でも私が不満に思っていたのは、残業の多さ、仕事の忙しさ、有給が取れないことでした。

部署が変わっても、病院自体が変わらない限り同じです。

一度残って何も変わらなかった経験があったので、今度は流されませんでした。

引き止められるときに言われがちな言葉は、だいたいこの3つです。

「部署を変えるから」

一見、こちらを気遣ってくれている提案に見えます。

判断のポイントは、自分が辞めたい理由がどこにあるかです。

人間関係が理由なら、異動で解決することもあります。相手と物理的に離れられるからです。この提案を受ける価値はあります。

残業の多さや有給の取りにくさが理由なら、部署を変えても変わりません。人員の配置も、休みを取りにくい空気も、病院全体で決まっているからです。同じ病院なので、異動した先も忙しさは同じです。

自分が何に困っているのかを整理してから、受けるかどうか決めてください。

変えたいのが働き方そのものなら、転職のほうが確実だと思います。

「あなたがいないと困る」

この言葉が、一番断りにくいと思います。

必要とされているのは嬉しいですし、申し訳ない気持ちにもなります。

でも、「困る」のは職場です。人が足りない状態をどう埋めるかは、職場が考えることです。

私が10年残っても、忙しさも有給の取れなさも変わりませんでした。

自分の残りの働き方を、職場の都合で決めなくていいと思います。

「もう少し待って」

待ち続けると、退職時期がどんどん後ろにずれます。

一度延期すると、上司は「もうひと押ししたら残ってくれる」と考えます。

私が30歳で残ったときも、そこから10年が過ぎました。「もう少し」がどれだけ延びるかは、誰にもわかりません。

だから「〇月末で退職します」という意志を変えないことが大切です。

強い意志を持って臨むこと。それが後悔しない退職の第一歩です。

同僚にはいつ伝えるべきか

上司に伝えたあと、同僚にはいつ話すべきか悩む人も多いと思います。

私の場合は、自分から同僚に伝えることはしませんでした。

早めに伝えると、次の就職先を聞かれたり、いろいろ詮索されたりします。

それが嫌だったので、月末に翌月の勤務表が発表されたタイミングで、自然に知られる形にしました。

さらに、有給休暇が30日以上残っていたので、それを消化しながら退職しました。

結果的に、同僚とほとんど気まずいやりとりをせずに辞められました。

有給をしっかり消化すると、余計なやりとりを避けながらスムーズに辞められます。

必ずしも同僚に早めに伝える必要はありません。

上司への報告さえしっかりすれば、あとは自分のペースで進めて大丈夫です。

辞める前にやっておくこと

順番に片づけると、気持ちがずいぶん楽になります。

① 次の職場をある程度決めてから伝える

退職を職場に伝える前に、看護師専門エージェントに相談しておくことをおすすめします。

次の見通しが立ってから伝えると、気持ちが安定します。

収入が途切れる不安も小さくなります。

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② 有給休暇の残日数を確認する

退職前に、有給がどれくらい残っているか必ず確認しましょう。

有給は労働者の権利です。できる限り消化してから辞めることをおすすめします。

「忙しいから取れない」という職場もありますが、退職前の有給消化は認められています。

私が総合病院を辞めるときは、有給が30日以上残っていました。

ここを確認しないまま辞めると、いちばんもったいない形になります。

③ 雇用保険の手続きを把握しておく

すぐに再就職しない場合は、退職後にハローワークで雇用保険の手続きが必要です。

手続きをしないともらえないので、退職前から流れを把握しておくと安心です。

また、早く再就職するほど再就職手当が有利になります。

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④ 健康保険をどうするか考えておく

退職後の健康保険には、任意継続国民健康保険の2つの選択肢があります。どちらを選ぶかは自分で決めることになります。

やっかいなのは、この2つで手続きの期限が違うことです。

  • 任意継続:資格喪失日(退職日の翌日)から20日以内に申出(協会けんぽ
  • 国民健康保険:退職の翌日から14日以内に市区町村へ届出(厚生労働省

任意継続は20日を過ぎると、原則として受け付けてもらえません。「まだ間に合う」と思っているうちに、選択肢が片方なくなります。

しかも、どちらが安いかを知るには市区町村の窓口で国民健康保険の保険料を試算してもらう必要があります。これに数日かかることもあります。

つまり、退職してから考え始めると時間が足りません

やっておくのは2つです。

  • 退職前に、市区町村の窓口で国民健康保険の保険料を試算してもらう
  • 職場に、任意継続にした場合の保険料を確認しておく

この2つの数字を並べてから決めれば、期限に追われずに済みます。

退職後の健康保険は任意継続と国保どっち?50代は要比較

退職後の健康保険は大きく2つの選択肢があります。

任意継続

今の健康保険を、最長2年間続ける方法です。

職場に勧められることが多いですが、注意が必要です。

在職中は職場と保険料を折半していましたが、退職後は原則として全額自己負担になります。

つまり、保険料は上がります(ただし上限があるため、正確に2倍とは限りません)。

国民健康保険

市区町村で加入する健康保険です。

前年の収入をもとに保険料が計算されます。

退職後に収入が減る場合、国民健康保険のほうが安くなることがあります。

どちらが安いかは人によって違います。

退職して収入が下がるなら、なおさら両方を比較してから決めてください。

お住まいの市区町村の窓口で、国民健康保険の保険料を試算してもらえます。

職場に任意継続を勧められても、金額を見てから決めて遅くありません。

まとめ

退職は、強い意志と事前の準備があれば怖くありません。

私は30歳のときに一度引き止められて残り、そこから10年を同じ環境で過ごしました。

40歳を前にした2度目のときも、何度も引き止められました。

でも「病院が変わらない限り同じ」と身をもって知っていたので、迷いませんでした。

大事なのは、この3つです。

  • 辞める時期をはっきり伝える(遅くとも3か月前、大きな病院なら半年前)
  • 引き止められても流されない
  • 辞める前に、次の見通しとお金の手続きを整えておく

やることを時系列に並べると、こうなります。

やることタイミング
エージェントに相談退職を伝える前
退職を上司に伝える3か月〜半年前
有給残日数の確認退職を伝えたあと
雇用保険の手続き確認退職前
国民健康保険の届出退職の翌日から14日以内
任意継続の申出資格喪失日から20日以内

50代は、残りの働き方を選び直せるタイミングだと思います。

準備さえしておけば、次のステージにちゃんと進めます。

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ABOUT ME
まるめ
50代を前に体調を崩したことをきっかけに、「このまま働き続けられるかな…」と気づいた独身看護師です。そこからサイドFIREを決意し、50歳から資産運用をスタート。貯金と保険解約金を投資に回し、目標2400万円に向けて実践中。同じ悩みを持つ50代の看護師さんへ、リアルな数字と体験を届けています。